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「新鋭艦長、戦乱の海へ」(パトリック・オブライアン)
映画「マスター・アンド・コマンダー」の原作として知られる 「英国海軍の雄ジャック・オーブリーシリーズ」の第1巻。 (映画化の元になったのは、第10巻の「南太平洋、波瀾の追撃戦」) 映画が公開されたときに読んでみたものの、見事に挫折してしまい、1巻は飛ばして2巻の「勅任艦長への航海」を読み始めました。そしたらこれがとても面白い。3巻の「特命航海、嵐のインド洋」に進んだところ、また挫折してしまい、いっそ最初に戻ってみようか・・・ということで、この第1巻を読み始めたら、これまたとても面白かったんですね。なんで最初は挫折したんだろう?と思うくらいすらすら読めました。どうも訳者さんが違うらしく、ある程度読みやすい、読みにくいというのがあったのかも知れません。なんだかすごい経路をとってしまっていますが、地道にこのシリーズは読みつづけてゆくつもりです。 帆船用語はまだまだよくわかりませんが、それは差し置いても当時の船の内部での暮らしとか階級とか、人間模様など、とにかく興味深くて面白いお話でした。 ↓以下はネタバレです↓ めでたく船の初指揮をとることになったジャックを悩ませるのが、敵ではなく、仲間である副長のディロンだというところが、うわーM&Cだなーと思いました。映画でも敵の描写があまりなく、船の中での人間模様がとてもリアルだなと思っていたので。マチュリンとも知り合いであるこのディロン副長、彼の側からの悩みなども細かく描写されていたりして、なにやらすごい重要人物な予感がしていました。それが、比較的あっさり戦死してしまうのです。これもまたうわーM&Cだなーと。重要人物だろうがなんだろうが、戦闘が起これば死んでしまってもおかしくないわけで・・・。自分は死なない、もしくは自分の大切な人は死なない、という錯覚が微塵も存在しないリアルな戦時下の話なのだな・・・と思いました。 ↑ネタバレ終了↑ 1巻が読み終わり、2巻をもう一度読み返すか、それとも1巻をもう一度読み返すか、はたまた3巻に挑戦してみるか、迷った挙句、「コールド・マウンテン」を読み始めました。舞台はM&Cとは違うものの、戦時下という設定は同じなのですが、「コールド・マウンテン」は暗くて、読んでいて気分が重いです(でも、繊細な自然描写などがとても印象深いです)。・・・M&Cがわりと快活な感じなのは、やっぱりジャック・オーブリーの人柄なのかなぁと思いました。 ところで・・・以前興味を持ったと書いたホメロスの「イリアス」「オデュッセイア」は、既に挫折しております・・・しかし、「新鋭艦長、戦乱の海へ」にも、「コールド・マウンテン」にもホメロスの話がちらっと出て来たりして、やはり興味深い作品ではあります。いずれ読む予定です。
by sasa-co
| 2004-09-10 22:12
| □書籍
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