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「天国はまだ遠く」
瀬尾 まいこ / 新潮社 ※ネタバレを含みます 誰も私を知らない場所へ ―そして、そこで終わりにする。 ・・・はずだったけど 私、もっともっと生きていけそうな気がする。 (表紙オビより) 主人公は冒頭、自殺するために旅に出ます。 実はわたし、このあいだ自分が首を斬られる夢を見ました。 「新選組!」の総集編が放送された日の夜です。 勇の死が相当強烈だったようで。 夢で、わたしは自首し(一体何をやらかしたのかは不明)、 首を斬られることになりました(いつの時代なのかも不明)。 もう悔いはなく、腹をくくっていたはずなのですが ついに訪れたその瞬間によぎった感情が、この「天国はまだ遠く」で 自殺を図る主人公とほぼ同じ感情だったことに驚きました。 実際わたしには自殺願望など全くないのですが、 夢で感じたことに対して本に共感するという、ものすごく妙な体験をしました。 今まで積み上げてきたいろいろな経験や知識、感情が ここで終わりになってしまう、また無からの出発になるんだ。 それで良かったのだろうか。 そんな感情でした。 新選組が活躍した時代に、理不尽な理由で処刑された人は こんな思いで死んでいったのでしょうか。 話し合う間もなく刀が振り下ろされるような時代。 殺す道具が変わっただけで、世界のどこかではそんな時代が まだ終わったわけでもないことにも気付き、なんとも言えない思いに駆られました。 ちなみに、殺されるという夢はわりと良い夢のようです。 以前も殺される夢を見ました。戦場で刀であっさりとやられました。 「ラストサムライ」が満席で観れなかった数日後に見た夢でした。 まさかまた殺されることになるとは(笑)! 2度同じ経験をした夢といえば、 かまきりと出会う夢も2回見ました。 その数日後、実際にわたしの自転車にかまきりがくっついていて驚きました。 ・・・夢って謎。
by sasa-co
| 2005-01-09 20:58
| □書籍
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